自分がなぜ、生徒のペースに寄り添う塾を開きたいと思ったか。

それは、自分の苦い経験があるからこそ、自分に合っていると思ったからです。

これについて説明したいと思います。

ひとまず最終学歴をお伝えすると、岡山大学経済学部卒です。

一応国立大学ということで、学歴としては誇ってもいいものと思っています。

しかし、大学では、同級生のポテンシャルについていけず、絶望していました。

なぜか?

私は、中学高校と、いわば勉強の虫でした。

ふつう、友達と遊ぶことって楽しいもんじゃないですか?

私は、全然楽しいと思えなかったんです。

そんなことをするぐらいなら勉強だと、勉強に時間をかけていました。

中学では学年1番を何度もとったし、

高校(富岡西)では、学年順位が一桁だったこともしばしばありました。

「自分は頭がいいんだ」と妄信していました。

そして、合格を勝ち取った岡山大学。

ところが、とある事実を突きつけられ、衝撃をうけます。

とある中間テストの結果が返ってきたときです。

テストは30点満点だったのですが、

毎日のように遊んでいた親友の二人はそれぞれ21点、23点でした。

僕は、4点でした。

これは衝撃的でした。

というのも、前日、一夜漬けで勉強しようということで、

ファミレスで一緒に勉強をしたんです。

同じように勉強して、全然違う結果・・・。

ここで、自分は、気づきます。

「勉強ばかりやってきて岡山大学に合格した自分」と、

部活や友人との時間をめいっぱい取りながら、効率よく勉強して岡山大学に合格した友人」の

圧倒的な差を。

自分が「凡人」だったと気づきました。

「凡人」がわき目もふらず勉強して、国立大学に合格できただけだったんだ・・・と。

しかしその「凡人」さが、YORISOUをしていくうえで、最大のメリットだろうと思ったのです。

「分からない」気持ちが、人より分かるからです。

人が10分で理解するところを、自分は1時間かけないと分からないとしたら、

人より6倍、わからないことと向き合ってきた、ということになります。

自分のように、勉強に詰まりを感じて絶望しているなら、

寄り添って救ってあげたいと、思うのです。